2024年7月、LPガス商慣行に関する新たな法改正が施工されたと聞きました。過去賃貸物件建築の際、提案をうけたことがあったけど、今はどうなっているのですか??
・2024年7月2日、LPガス商慣行に関する新たな法改正が施行されました。
賃貸物件のオーナーや不動産管理会社にとって、この改正は大きな影響を与えるものとなります。特に、LPガス事業者がガス契約と引き換えに無償提供する設備や、設備費用の入居者への転嫁が問題視され、これを禁止する内容が含まれています。
・愛知県名古屋市内で年間600件以上の施工実績のあるリバップ/WIPLUS ウィプラスの担当者の視点から、賃貸物件のリフォーム&リノベーション時のお役立ち情報についてご紹介します。是非参考にしてください。
1. LPガス商慣行是正の背景
これまで、LPガス業者が賃貸オーナーにインターホンやエアコンといったガスとは無関係な設備を無償提供し、その代わりに賃貸物件のガス契約を独占的に締結する慣行が広がっていました。
オーナーにとっては初期費用を抑えるメリットがある一方で、入居者は不透明な形で高いLPガス料金を支払うことになるという不公平が生じていました。
2. 主な改正内容
この度の法改正は、LPガス事業者の商慣行を是正し、入居者とオーナー双方の利益を保護するための重要な変更点を含んでいます。
(1)過大な営業行為の制限
LPガス事業者が不動産オーナーに過大な利益を提供し、特定の業者と契約するよう強制する行為が禁止されます。例えば、エアコンやWi-Fi機器を無償提供することで、オーナーがその業者との契約を継続しなければならないといった状況は不正と見なされ、取り締まりの対象となります。
(2)三部料金制の徹底
賃貸物件におけるガス料金は、基本料金、従量料金、設備料金に分けられますが、今回の改正により、ガスとは無関係な設備費用(エアコンやインターホンなど)がガス料金に上乗せされることが禁止されました。
これにより、入居者は透明性の高いガス料金体系を享受でき、余分な負担が軽減されます。
(3)LPガス料金の事前提示義務
賃貸集合住宅の場合、入居者が後からLPガス事業者を選べない実態を踏まえ、入居希望者が事前にガス料金を把握できるよう、情報提供の義務が課されました。オーナーや不動産管理会社を通じて、入居者が正確な情報を得られる仕組みが整備されます。
3. 改正の影響と対策
賃貸オーナーとしては、この法改正によって次のような影響が考えられます。
▶透明性の向上
入居者に対して提供するガス料金の情報が明確になり、信頼性が向上します。これにより、物件の競争力を高めることが期待されます。
▶設備提供の制限
これまで無償提供されていたエアコンやインターホンといった設備のコスト負担は、オーナー自身が負担する必要が出てくる可能性があります。設備の導入コストを考慮したうえで、収益構造の見直しが求められます。
▶契約の透明性
LPガス事業者との契約は、消費者(入居者)の利益を最優先に考慮する必要があり、契約内容の透明性が重要となります。これにより、入居者からの信頼が得られ、長期的な賃貸経営が安定化する可能性があります。
4. 今後の対応策
賃貸オーナーとして、この法改正を適切に理解し、以下の対応策を検討することが重要です。
▶契約の見直し
既存のLPガス契約を見直し、透明性の高い料金体系を入居者に提供することが求められます。契約内容の詳細を把握し、必要に応じてLPガス事業者と協議を行いましょう。
▶設備投資の計画立案
これまでガス業者から無償提供されていた設備が禁止されるため、設備投資の計画を見直す必要があります。特にエアコンやWi-Fiなどのインフラ設備は入居者にとって重要な要素であるため、自身での設置を検討し、適正な賃料設定を行うことが肝要です。
▶情報提供の強化
入居希望者に対して、ガス料金を含む物件の情報提供を積極的に行うことで、物件の信頼性を高め、入居者の満足度を向上させることができます。
5. まとめ
今回のLPガス商慣行是正に関する法改正は、賃貸オーナーにとって重要な影響を与えますが、透明性の向上や消費者保護の観点からも前向きに捉えるべきです。今後の賃貸経営において、法改正に対応し、入居者に選ばれる物件作りを進めていくことが成功の鍵となるでしょう。
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